カミさんは36歳のときに悟ったという。
『人は一人では生きていけない』
『後悔のない人生などない』
『完璧な人生などない』
"それって、俺と結婚したこと?"という気もするが、それは違うと信じたい。
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「失敗学のすすめ」(*1)の畑村教授の話を聞いた。
『人は失敗から学び、さらに考えを深めていきます。』
「失敗学のすすめ」のプロローグに書かれている一節だ。
"失敗のプラス面に目を向けよう、そして深く考え、それを活かそう" そういう畑村教授は主張する。”そして、実践的な活動の中で、方法論やツールについても育て広めていこう、社会に何かを還元しよう”という。共鳴するなぁ。
仕事をしていて、”今まで一度も失敗をしたことがない”という人がいたら、あるいは、うまくいかなかったことをきちんと捉えているように見えなかったら、私はその人のいうことをあまり信じることができない。日常は、『奮闘努力の甲斐もなく、今日も涙の日が暮れる』ことの繰り返しだ。あるいは、安易な対応、大丈夫と思っていたことで、思わぬ危機に直面することだってある。それはごく普通のことだ。
だとすれば、”そこから学び、少しは何かをよくしたい”とは思うのだ。エンジニアのバックグランドが、繰り返しを嫌うのだ。
(*1)『失敗学のすすめ』
単行本:講談社 ISBN: 406210346X ; (2000/11)
文庫本:講談社文庫 ISBN: 4062747596 ; (2005/04)
(2005年12月03日 mixi 改)
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